2型糖尿病でも糖尿病性ケトアシドーシスになる!!

糖尿病性ケトアシドーシスは、1型糖尿病の方がなる。
ということをお伝えしました。
ごめんなさい、
実は、2型糖尿病の方でもなる可能性があるんです。
2型糖尿病の方でも、
様々な条件が重なった時に糖尿病性ケトアシドーシスが起こります!
命にかかわることもある糖尿病性ケトアシドーシス、
なぜ2型糖尿病でも起こるのか、お伝えしていきたいと思います。
今回はこんな内容です!
1.2型糖尿病でも糖尿病性ケトアシドーシスになる!!
糖尿病性ケトアシドーシスのおさらいをすると、
その原因は、
インスリンの不足による高血糖状態と脱水でした。
①なぜインスリン不足になるのか?
1型糖尿病の方は、インスリンがつくれません。
だから、絶対的にインスリンが不足しています。
では、少し考えてみてください。
2型糖尿病でインスリン不足になる理由を?
「2型糖尿病は、インスリンの分泌が少ないからでしょ?」
「インスリンの働きが弱いから、不足した状態と同じになるんでしょ?」
色々なことが考えられると思います。
そうするとやっぱり、
インスリンを分泌させるような薬を使う
インスリンの抵抗性を改善させる薬を使う
ということにたどり着きます!
ちょっと待って!
ここでもう一度考えてみてください。
インスリン不足って
何に対してインスリンが不足しているのか?
ということを。
そうです、
血糖(ブドウ糖)に対してインスリンが不足しているんです。
2型糖尿病の方の糖尿病性ケトアシドーシスは、
このブドウ糖とインスリンのバランスでインスリン不足という状態がつくられます。
つまり、
ブドウ糖の大量摂取によって、インスリンが対応できないほどの高血糖状態となる!
ということです。
②高血糖状態はどうして起こるのか?
2型糖尿病の方が、糖尿病性ケトアシドーシスになる原因としてよく言われているのが、
スポーツドリンクなどの清涼飲料水のガブ飲み
です。
実は、この清涼飲料水、かなり糖質が含まれていて、
ペットボトル1本で30g以上含まれているものもあります!
驚きですよね!
厄介なことに、その糖質は吸収されやすい(血糖値を急上昇させやすい)ものがほとんどです!!
もちろん、2型糖尿病の方は、
インスリン分泌量が少ない
インスリンの働きが弱い
ということも、関わってきます。
ですがそれ以上に、
糖質の高いものを一気に摂取するなど
血糖値が急上昇するような状態を作ってしまうことのほうが重大です!!
③もう一つのトリガー、脱水症状
糖尿病性ケトアシドーシスが起こる重要なトリガーとして、脱水症状があります。
脱水症状は、様々な原因によって起こることがあるので注意が必要です。
脱水症状が起こる一例を示しておきます。
・スポーツで多量の汗をかいたとき
・夏など暑いとき
・嘔吐、下痢など、病気でカラダの水分が外に出てしまったとき
・糖尿病(糖尿病の特徴的な症状に多尿があります)
などなど
こうみると、脱水症状とスポーツドリンクってセットみたいな感じがしますね。
脱水症状 → スポーツドリンク
という流れで行くと、思わぬ事態(糖尿病性ケトアシドーシス)を招くことがあるので注意が必要です!!
ということは・・・
これは仮説になってしまうのですが、
2型糖尿病の方で糖尿病性ケトアシドーシスが起こる原因をみてみると、
健康な人でも起こり得る可能性があるのではないか!
ということです。
健康な人でも、インスリンが追いつかないほど糖質を過剰摂取し、加えて脱水症状が引き起こされるような状態が生まれてしまったら、糖尿病性ケトアシドーシスになるのではないか。
理論的には、ありえる話だと考えています。
清涼飲料水を飲むことが日課になっているヒト、結構いますよね~。
その習慣、命にかかわるかもしれません!!!
さいごに
2型糖尿病の方でも、条件が重なったら糖尿病性ケトアシドーシスになることがあります。
理論的には、健康なヒトでも糖尿病性ケトアシドーシスになる可能性があると考えています。
ペットボトル飲料のガブ飲みなど、血糖を急上昇させやすいような生活習慣がある方は、生活習慣の見直しをしましょう!