脂質異常症のタイプを知って、隠れた疾患に注意する!

 

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はじめまして、薬剤師の浅井です。
人生を幸せにおくるためには、健康とお金が大切!
という思いで、税理士資格を取得(大学院修了後)し、現在、CFPの勉強中。
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浅井秀星




 

脂質異常症と一言でいっても、

・高LDLコレステロール血症

・低HDLコレステロール血症

・高トリグリセリド(中性脂肪)血症

の診断基準があります。

 

これら血液中に増える脂質の種類が脂質異常症の診断基準として用いられます。

脂質異常症とは?その診断基

 

 

これらの指標は、健康診断などでよく目にすると思います。

 

これは血液中に増える脂質の種類によって分類されているということができますね!

 

この分類は、組み合わせによって

さらに細かく分類されます。

 

 

今回は、脂質異常症のタイプ(分類)についてみていきたいと思います。

 

 

・脂質異常症のタイプ

 

脂質異常症を分類する方法は、大きく2種類あります

その2種類について、詳しくみていきましょう!

 

 

1.表現型による分類

 

「表現型?」

 

難しい言葉ですよね。

 

少しむずかしい話になってしまうのですが、

コレステロールや中性脂肪って、いわゆる「あぶら」です。

 

 

ここで質問です!

 

 

あぶらは水に溶けるでしょうか?

 

 

これはみなさんもご存じの通り、

溶けないですよね!

 

 

「でも、血液中のコレステロールや中性脂肪をはかっているじゃないか。」

 

 

よく考えてみると不思議な状態ですよね。

 

 

どうやって血液(水)の中に「あぶら」が存在しているのか。

 

 

血液中のコレステロールや中性脂肪は、

周りをタンパク質に包まれることによって

水に溶けやすい状態になっています。

これをリポタンパク質といいます。

 

 

ざっくりイメージすると、

水に溶けるバリアーを張って存在!?

しているという感じです。

 

 

ハリー・ポッターでいう、

透明マントみたいな

 

わかりにくいか(汗)

 

 

とまあ、そんな感じで存在しているわけです。

 

 

そして、包まれているコレステロールや中性脂肪の割合の違いで

細かく6つのタイプに分類されています。

 

 

コレステロールと中性脂肪の含有割合のことを「表現型」といってるんですね。

だから、

表現型とは、コレステロールと中性脂肪の含有割合による分類

と呼んだ方がわかりやすいかもしれません。

 

この表現型による分類は、

もう一つの分類方法である「原因による分類」で

詳しく診断するために重要になってきます。

 

 

2.原因による分類

 

脂質異常症を原因で分類した場合、

何かしらの病気や薬の服用に伴って発症する続発性(二次性)脂質異常症

原因となる病気などがなく、遺伝などが原因で発症する原発性(一次性)脂質異常症

の2つに分けられます。

 

最も一般的な生活習慣が原因となっていると考えられるものは、原発性に分類されます。

 

 

1)続発性脂質異常症

 

脂質異常症を併発する可能性がある疾患を紹介しますね。

 

妊娠は病気ではないですが(汗)

妊娠によっても脂質異常症が併発することがあります。

 

 

疾患によって発症する表現型が異なっているんですね!

 

・余談ですが・・・

 

これをみると、

Ⅰ型というのがないですよね。

 

Ⅰ型が稀なことがわかります。

先程の表現型による分類と合わせると、

中性脂肪だけに異常がみられる場合(コレステロールが変化しない→Ⅰ型かⅣ型)は、

ほとんどがⅣ型に分類されるということになります。

 

 

脂質の代謝に影響を与える薬としては、

・ステロイド薬

・サイアザイド系利尿薬

・経口避妊薬

など

が挙げられます。

 

その他に影響を与える要因としては、

飲酒など

が挙げられます。

 

お酒が好きな方!

脂質の代謝に影響を与えます!!

 

 

2)原発性脂質異常症

 

原発性脂質異常症にも様々あるんですが、

代表的なものをピックアップしますね。

 

・家族性高コレステロール血症

 

別の機会に詳しくご紹介していきたいと思っていますが、

原発性脂質異常症の代表とも言えるのが、

この家族性高コレステロール血症です。

 

分類としては、ⅡaやⅡbの表現型を示します。

 

総コレステロール値が、1,000mg/dLを超えることもあり、

若い頃から冠動脈疾患を発症する可能性が高いので注意が必要です!!

 

腱(アキレス腱など)が厚くなる腱黄色腫が認められます。

 

 

・家族性複合高コレステロール血症

 

表現型は、Ⅱbが多くなります。

その他に、ⅡaやⅣもみられます。

 

コレステロールの上昇は軽度と言われています。

 

 

・家族性Ⅲ型高コレステロール血症

 

コレステロールと中性脂肪のどちらも上昇します。

 

遺伝的な要因と環境的な要因によって発症すると考えられています。

 

 

3.原発性か続発性かの鑑別について

 

脂質異常症といわれたら、

原発性なのか続発性なのかが鑑別されます。

 

続発性を疑ってかかり、

続発性でなければ原発性という流れです。

 

 

原発性にも様々な種類があり、

それぞれを確認するための検査もあるんですが、

一般的にタイプ分類を行って治療方針を立てることで良いとされています。

 

 

ここで、知っておいてもらいたいのが、

脂質異常症といわれたときに、

その影に別の病気が隠れているかもしれない!!

ということです。

 

 

まとめ

 

脂質異常症には表現型による分類と原因による分類の2つの方法によって分けられます。

表現型は、コレステロールと中性脂肪の含有割合で細分類されます。

原因による分類には、遺伝的な要因と環境的な要因の他、他の疾患などが関与している可能性があります。

 

 

たかが脂質異常症と油断していると、

その影に重大な疾患が隠れている可能性があります!

 

脂質異常症、総合的な管理が必要になってくる疾患です!!

 

 

 

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