脂質異常症を理解する!中性脂肪の基礎

 

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はじめまして、薬剤師の浅井です。
人生を幸せにおくるためには、健康とお金が大切!
という思いで、税理士資格を取得(大学院修了後)し、現在、CFPの勉強中。
このブログでは、健康に関する情報とお金・ライフプランニングに必要な情報をお伝えしていきます。

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浅井秀星




 

中性脂肪が高いですね!

 

健康診断などで、

こんなことをいわれた方もみえるのではないでしょうか?

 

テレビのCMなんかでも、

「中性脂肪を下げる○○!!」

 

みたいな感じで、色々なものが売られています!

 

中性脂肪が高いのはなぜなのか、

中性脂肪を下げるためにはどうすればいいのか、

これを理解するためには、中性脂肪について理解していく必要があります!

 

脂質異常症について整理していくうちに、

個人的には、この中性脂肪(が高くなる状態を作ること)が、

高血圧や糖尿病、動脈硬化など

様々な病気に深く関わっているのではないか!?

と思うようになっています。

 

 

正直、色々な言葉がでてきて難しいです。

 

ですが、

中性脂肪の関わりを知ることが、様々な病気の予防や治療につながっていく!

そう考えています。

 

だからこそ、

少しずつ紐解いていきたい!

そう思っています。

 

前置きが長くなりましたが、

今回はまず、中性脂肪について基礎的なことをお伝えします。

 

 

1.中性脂肪はエネルギーの予備タンク

 

体脂肪率

あまり聞きたくない言葉ではないでしょうか。

 

カラダに脂肪はつけたくない!

そう思われている方も多いと思います。

 

僕自身も

カラダの脂肪を減らしたいな~

と思っています。

 

 

突然ですが、

なぜ、カラダに脂肪がつくのでしょうか?

 

 

そりゃ、食べすぎるからでしょ!」

 

まあ、それはそうなんですが・・・(汗)

 

 

そもそも

カラダが脂肪を必要としていなければ、残しておく必要なんてないですよね!

必要ないものであれば、

食べすぎたとしてもカラダに残らないはずです!

 

 

質問を変えてみますね。

 

なぜ脂肪が必要なんでしょうか?

 

この質問に対して、

ほとんどの方が答えられたのではないでしょうか?

 

 

そうですよね、

脂肪ってエネルギーの貯蔵庫なんですよね。

 

他にも、

臓器を守る

寒さを凌ぐ

というような答えが出てくるかもしれません。

 

体脂肪が少なすぎるヒトは、

風邪に引きやすくなったり、

体調を崩しやすくなったりします。

だから、免疫にも影響があると考えられます!

 

 

この時点で、

カラダの唯一のエネルギー源は糖質!!

というような話は、破綻してしまいます。

本来は、みんな知っているはずなんですよね~~・・・

 

 

それはいいとして(汗)

話を戻しますね!

 

ヒトは長い間、

飢餓と戦ってきました!

 

だから、

もしものときにエネルギー不足にならないように

カラダに必要以上のエネルギーが入った時は、それを貯蔵しようとします。

 

このとき、

どういった形で貯蔵されるのか、

それが中性脂肪という形です。

 

 

つまり、中性脂肪は、

「エネルギーの予備タンク」

ということができます。

 

だから、中性脂肪の役割は、

不測の事態を補うための予備エネルギー

ということになるんですね。

 

 

中性脂肪は、

カラダを飢餓から守るために身につけた

ヒトの防衛本能なんですね!!

 

中性脂肪は、「トリグリセリド」と呼ばれていて、「TG」と表記されることもあります。

 

 

2.中性脂肪の基準値

 

血液検査で中性脂肪の数値が測られますが、

中性脂肪には、基準値が設けられています。

 

中性脂肪の基準値

正常:~150mg/dL未満

要観察:150~249mg/dL

精密検査又は要治療:250mg/dL以上

 

中性脂肪の値が、

1000mg/dLを超える方もみえるのですが、

急性膵炎などにつながる可能性があるので、注意が必要です!

 

中性脂肪の値は、食事の影響を受けやすいのが特徴で、

食後30分くらいから上昇がみられ、

5時間前後でピークに到達するといわれています。

 

もちろん、ヒトによって異なるので、

前日の夕食の影響が翌日の検査に出る可能性もあります。

 

 

何がいいたいのかというと、

数値がブレやすい!

ということです。

 

検査の基準値についての問題はさておき、

中性脂肪について指摘されたときは、

1回で判断せず、何回か測定したほうがいいと思います。

 

 

3.中性脂肪のカラダでの動きを知ろう!

 

先にお断りしますが、

ここから、話が難しくなります。

 

ですが、中性脂肪を理解するためには、

カラダの中でどのような動きをするのかを知ることが大切です!

 

 

①中性脂肪は、カイロミクロンやVLDLという形でカラダを巡っている

 

僕たちは、毎日食事をしますよね。

もちろん、食事のなかには脂肪(脂質)が含まれています。

 

食事中の脂質は、中性脂肪やコレステロールなどによって構成されているんですが、

ほとんどが中性脂肪といわれています。

 

食事によって体に入ってきた中性脂肪は、

小腸で吸収され、リンパ管を通って全身に届けられます。

 

 

う~~ん、中学校でやったような・・・(汗)

 

 

全身を回ってきて残った中性脂肪が肝臓に戻ってくる。

という流れです。

 

 

難しいですが、もう少し続けます。

 

 

次に、

中性脂肪がどのような形でカラダの中を巡っているのかお伝えします。

 

よく知られていることですが、

脂は水と混ざりあうことはできません。

 

ヒトは脂である脂質を水である血液となじませるために

リポタンパク質という脂質輸送体をつくります。

 

リポタンパク質についてはこちらも参考にしてみてください。

リポタンパク質を知ればわかる、コレステロールの善悪!

 

 

このリポタンパク質の中で、

食事から(外因性)の中性脂肪を全身、肝臓に輸送するのが、

カイロミクロン(キロミクロン)と呼ばれるリポタンパク質です。

 

もう一つ、

肝臓でつくられた中性脂肪(内因性)を全身に運ぶ輸送体が

VLDLと呼ばれるリポタンパク質です。

 

 

つまり、中性脂肪は、

カイロミクロンやVLDLという形で血液中やリンパ液中を巡っている

ということになります。

 

 

難しいですね~~(汗)

 

 

こういうときは、ざっくり理解です!

 

食事の中性脂肪 → カイロミクロン → 全身 → 肝臓 → VLDL → 全身 → 肝臓 → ……

 

という感じです。

 

ざっくりですよ、ざっくり(汗)

 

ここで、ちょっとBREAK!!

上のざっくりの流れをみてもらいながら、

少し病気についてみていきましょう!

 

全身に届けられる中性脂肪が増えたらどうなるか?

 

そうです、脂肪が増えますよね!

そのままですね(汗)

 

皮下の脂肪が増えれば「皮下脂肪」だし、

内蔵の脂肪が増えれば「内臓脂肪」となります。

 

同じように・・・

肝臓に届けられる中性脂肪が増えたらどうなるか?

 

脂肪肝っていう言葉を聞いたことありませんか?

肝臓に脂肪がつきすぎた状態ですね。

フォアグラがまさにこれです。

 

 

②中性脂肪はいったん分解される

 

気を取り直して・・・

次に、全身に届けられた中性脂肪がどうなるのかお伝えします。

 

中性脂肪は、ずっと中性脂肪のまま存在しているわけではありません!

 

といっても、よくわからないですよね。

 

どういうことかというと、

中性脂肪は、細胞や脂肪組織に取り込まれるために、

いったん分解されなきゃいけない!

ということです。

 

分解されて、

取り込まれて、

もう一回つくられる

という流れです。

 

 

(血液内)中性脂肪 → 分解 → (組織内)中性脂肪 → 分解 → (血液内)中性脂肪 → …

 

流れのイメージはこんな感じです。

 

 

難しいですね~~(汗)

 

イメージがつかみやすいように

またまたざっくりいきますよ~、

流れのイメージを見てくださいね~~!!

 

血液内の中性脂肪が組織内の中性脂肪にうつると、

脂肪が増える(太る)!

 

ことになって、

 

組織内の中性脂肪が血液内の中性脂肪にうつると、

脂肪が減る(痩せる)!

 

ということになります。

表現に語弊があるので、あくまでイメージだけにしてくださいね。

 

 

ここで、少しだけ知っておいてほしい言葉があります。

リポ蛋白リパーゼ(LPL)ホルモン感受性リパーゼ(HSL)です。

 

どちらも中性脂肪を分解するための酵素になります。

 

 

LPLは、血液内の中性脂肪が組織内の中性脂肪にうつるときに使われる酵素で、

HSLは、組織内の中性脂肪が血液内の中性脂肪にうつるときに使われる酵素です。

 

 

カイロミクロンやVLDLという輸送体によって全身に運ばれた中性脂肪は、

LPLによって分解されて、細胞や組織に吸収されます。

 

カイロミクロンやVLDLの中に含まれている中性脂肪をLPLを使って抜き取る!

というイメージですね。

 

分解されて、細胞内に吸収された中性脂肪は、

細胞のエネルギーとして利用され、

余った分は、中性脂肪に作り戻されて蓄えられます。

 

蓄えられた中性脂肪を再利用する

ときに使われるのがHSLです。

 

本当に難しい!

 

これもざっくり理解でいきましょう!

 

LPLは、太るときに使われる!!

HSLは、痩せるときに使われる!!

 

もうね~・・・

語弊だらけ(汗)

 

注意!!!

あくまでイメージとしての表現です!(それでもちょっと違うか…)

LPLは、脂肪をエネルギーとして使ってもらうために、細胞内に取り込ませる働きを持っているので、この表現をするとかなり語弊があります。

決して、

LPLは悪いヤツで、HSLがいいヤツ

という理解はしないでくださいね!

 

中性脂肪はあくまで貯蔵する形であって、

使われる時は分解されないといけない!

ということですね。

 

 

まとめ

 

今回は、中性脂肪の基礎的なことをお伝えしました。

内容をまとめると、

・中性脂肪は、エネルギーの予備タンクとして働きます。

・中性脂肪の値は、変動が大きいですが、基準値を超えると脂質異常症と診断されます。

・中性脂肪は、カイロミクロンやVLDLによって全身に運ばれます。

・中性脂肪は、LPLやHSLによって分解されてから使用され、余ったら再度中性脂肪として貯蔵されます。

 

難しい内容も多かったですね(汗)

 

ただ、最初にもお伝えしたように、

中性脂肪(が高くなる状態を作ること)が、

様々な病気に影響を関わっているのではないか!?

と考えています。

 

少しずつ、一緒に勉強していきましょう!!

 

 

 

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