2017/09/03

高尿酸血症には種類がある!?高尿酸血症の原因別分類

 

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はじめまして、薬剤師の浅井です。
人生を幸せにおくるためには、健康とお金が大切!
という思いで、税理士資格を取得(大学院修了後)し、現在、CFPの勉強中。
このブログでは、健康に関する情報とお金・ライフプランニングに必要な情報をお伝えしていきます。

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浅井秀星




 

「尿酸値が高いですね。」

そういわれると、

「痛風になってしまう(汗)」

と思われる方も多いと思いのではないでしょうか。

 

痛風は、高尿酸血症の代表的な合併症です。

ですが、高尿酸血症だから痛風になるということではありません。

 

実際に、

高尿酸血症の方で、痛風発作が発症するのは、

1割くらいだといわれています。

 

ただ、

血液中の尿酸値が高いほど、痛風発作が起こる可能性が高くなる

ことが分かっているので注意が必要です!

 

痛風との関係が深い高尿酸血症ですが、

その原因によっていくつかの種類に分類することができます。

 

今回は、高尿酸血症の分類についてお伝えします。

 

 

1.高尿酸血症の診断基準

 

高尿酸血症

基準値:7.0mg/dL以下

 

血液中の尿酸値が、基準値を超えると高尿酸血症と診断されます。

高尿酸血症とは?高尿酸血症と痛風の最近のトレンド

 

血液中の尿酸値は、1日のうちでも変動していて、

一般的には、明け方が高く、夕方にかけて低下していくそうです。

 

変動の範囲は、0.5mg/dLくらい

だといわれています。

 

また、

食事や運動、お酒を飲むことなどによっても変動することが知られているので、

基準値付近の方は特に、

1回の検査だけではなく、数回の検査を受けることが望ましいとされています。

 

 

2.尿酸はカラダの中でつくられる!

 

高尿酸血症は、

血液中の尿酸が高くなる疾患でが、

尿酸が「ポッ」と突然でてくるわけではありません(笑)

 

実は、

もともとカラダの中には、

1,200~1,500mgくらいの尿酸が存在しています。

これを「尿酸プール」と読んだりしています。

 

 

「新陳代謝」

という言葉をよく聞かれたことがあると思いますが、

尿酸でも新陳代謝が行われています!

 

つまり、

  • 古い尿酸は捨てられる(排せつ)
  • 新しい尿酸がつくられる(産生)

ということです!

 

 

1日に尿酸がつくられる量は、

約700mgといわれています。

 

つまり、毎日、

1,200mgの尿酸のうちの700mgが生まれ変わっているということです。

 

尿酸プールがバランスを保つためには、

つくられた分、捨てられないといけないですよね!

 

毎日、

700mgつくられるということなので、

同じように、

700mg捨てられるということになります!

 

 

どのように捨てられているのかというと、、、

約500mgがおしっこから、

残り200mgが汗などから、

捨てられています!

 

 

この新陳代謝って、

コレステロールでも同じように行われているんです!

新陳代謝!?コレステロールはカラダの中でつくられる!

 

最近になって、

コレステロールは、食事の影響をほとんど受けないといわれています!

それは、カラダでつくられるコレステロールと食事からとるコレステロールのバランスがとられているためです。

 

コレステロールはカラダの中ですごく重要な役割を果たしているので、

「コレステロールは悪者だ!」

と思われている方は、ぜひこちらをチェックしてください!!

 

 

尿酸についても同じようにいわれていて、

血液中の尿酸値は、食事の影響をあまり受けないのではないか!?

という説も出てきています。

 

高尿酸血症や痛風といったら、

食事では特にプリン体が注目されるのですが、

普通の食事(何が普通かは微妙ですが)をした場合だと、

1日150mgくらいプリン体が摂取されているそうです。

 

毎日カラダでつくられている量の20%くらいしかないことが、

食事からの影響は少ないのではないかと考えられている理由です。

 

このあたりもコレステロールと同じですね!

 

 

3.代謝異常からみる高尿酸血症の分類!

 

高尿酸血症はなぜ起こるのか?

 

尿酸プールのことを考えると、

この原因は結局、

  • 尿酸をつくり過ぎている(尿酸産生過剰型)
  • 尿酸を捨てる量が少ない(尿酸排泄低下型)

ということになります。

(両方が重なっている場合(混合型)もあります。)

 

つまり、

高尿酸血症は、

「尿酸の代謝異常によって起こる疾患」

ということになります。

 

 

尿酸の代謝異常ですが、

尿酸産生過剰型と尿酸排泄低下型では、

尿酸排泄低下型のほうが圧倒的に多く

混合型を含めると約85%にものぼります!

(尿酸排泄低下型:60%、混合型:25%)

 

一方の尿酸産生過剰型は、

全体の12%程度です。

 

 

かなり偏っていると思いますが、

なぜこのような違いがあるのかなど、

尿酸についてはまだまだわからないことがたくさんあります(汗)

 

これから調べていく中で、

何か分かったら、お伝えしたいと思いますm(_ _)m

 

 

4.二次性高尿酸血症とは?

 

二次性高尿酸血症という言葉を聞いたことがありますか?

 

「二次性」というのは、

  • 何かに起因して
  • 副次的に

みたいなニュアンスで、

原因が明らかになっていることを指します!

 

 

これは高血圧も同じで、

ほとんどの高血圧は原因が不明で、

本態性高血圧と呼ばれます。

 

これに対して、

薬の副作用や別の病気との関係など、

原因が明らかなもの二次性高血圧といいます。

 

 

高尿酸血症も同じで、

生活習慣が原因といっても

具体的には何が直接的な原因となっているのか、ハッキリとしていません(汗)

 

これに対して、

原因が明らかなのが、二次性高尿酸血症ということになります。

 

 

(1)尿酸産生過剰型二次性高尿酸血症

 

・遺伝的要素

 

遺伝的に尿酸をつくり過ぎてしまう場合があります。

 

 

・細胞増殖の亢進、細胞破壊の亢進

 

尿酸は核酸の代謝物です。

 

核酸の代謝物!?

 

核酸:

リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の総称で、塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがホスホジエステル結合で連なった生体高分子である。

「ウィキペディア」

 

い~~や、

さっぱり意味不明(笑)

 

DNAやRNAというのは、

遺伝情報を司っています。

 

聞いたことはあると思いますが、

難しくてよくわからないですよね。

 

だから、語弊を恐れず、ざっくりお伝えします!

 

ざっくりいえば、

核酸は「細胞(に組み込まれた情報)

ということです!

(ざっくり過ぎですが、、、(汗))

 

だから、

  • 細胞が増えると核酸が増える
  • 細胞が減ると核酸が減る

ことになります。

 

細胞の代謝は毎日行われていますよね!

毎日、新しい細胞がつくられ、古い細胞が壊されています。

 

尿酸は核酸からできるので、

細胞の代謝に応じて増えたり減ったりしているということになります!

 

 

だからこそ、

尿酸プール(1,200~1,500mgの尿酸の存在)

があるということになります!

 

こう考えると、

尿酸がないということは、細胞が代謝されていない!

ということと同じかもしれないですね。

 

 

長い前置きになってしまいましたが、

細胞の増殖や破壊に関係する病気は、尿酸の代謝にも影響を及ぼす!

ということです。

 

 

細胞の増殖と聞くと、

真っ先に「ガン」があげられますよね!

 

細胞がどんどん増えると、

破壊される細胞も増えていきます。

細胞の絶対数が多くなるということですね!

 

そうすると、

尿酸が増えてしまうことになります。

 

 

逆に、

細胞が破壊される病気

「横紋筋融解症」

というのが、その一例ですが、

これは筋肉が破壊されてしまう病気です。

 

横紋筋融解症:

横紋筋細胞が融解し筋細胞内の成分が血中に流出する症状、またはそれを指す病気のこと。

「ウィキペディア」

 

横紋筋融解症は、

コレステロールや中性脂肪を下げる薬の重大な副作用としてあげられています。

(週刊○○などで話題となりました!)

 

この病気では、

細胞(筋肉)がどんどん破壊されます。

そのため、

尿酸が増えることになります。

 

 

・薬剤性

 

薬によっても尿酸値が高くなることがあります。

たとえば、

細胞を殺す「抗がん剤」があげられます。

 

尿酸が増える理由はさっきと同じです。

 

その他にも、

免疫抑制剤や喘息の薬など

様々な薬で尿酸の代謝に影響を与える可能性があります(汗)

 

 

薬というのは、

「何かを犠牲にして何かを得る」

ということと同じです!

 

得られることばかりに目がいってしまいますが、

失ってしまうものにも目を向けることが大切です!!

 

 

(2)尿酸排泄低下型二次性高尿酸血症

 

・腎疾患

 

尿酸は、

その多くがおしっこと一緒に排泄されます。

 

このおしっこの製造工場が腎臓です。

 

腎臓の機能が低下すると、尿酸の排せつ能力も低下します。

そのため、尿酸が増えてしまいます。

 

 

・薬剤性

 

腎臓に負担をかける薬はたくさんあります。

 

薬の服用による腎機能の悪化は、

尿酸値の上昇につながることが考えられます。

 

 

・その他

 

その他には、

脱水などがあげられます。

 

脱水状態では、

おしっこの量が減ってしまいます。

 

また、腎臓に流れる血液も減ってしまいます。

 

そのため、

尿酸が増えてしまいます。

 

 

まとめ

 

・細胞の代謝と同様に、尿酸も毎日、代謝されています。

・高尿酸血症はの原因は、尿酸の代謝異常です。

・尿酸の代謝異常には、尿酸産生過剰型、尿酸排泄低下型、混合型の3つに大別することができます。

・高尿酸血症の原因が明らかな場合、二次性高尿酸血症と呼ばれます。

 

 

 

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