2017/02/26

病気を知ろう【高血圧編;高血圧っていけないの?】

 

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はじめまして、薬剤師の浅井です。
人生を幸せにおくるためには、健康とお金が大切!
という思いで、税理士資格を取得(大学院修了後)し、現在、CFPの勉強中。
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浅井秀星

健康診断を受けた時、必ず血圧測定ってされますよね。

「120/80 正常ですね。」とか、「160/90 治療を受けた方がいいですね。」といった感じです。

 

「自覚症状も何もないし、特に問題ないだろう。」

そのように思われる方も多いのではないでしょうか?

 

「そもそも高血圧っていけないの?」

そんな疑問を持つ方もみえるのではないでしょうか。

 

そこで、今回はこの「高血圧っていけないの?」ということについてお答えしていきたいと思います。

 

この記事は、主に「高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)」を基に作成しています。

 

1.高血圧治療の目的

 

JSH2014によると、

高血圧は脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、心臓病(冠動脈疾患、心肥大、心不全など)、腎臓病(腎硬化症など)および大血管疾患の強力な原因疾患である。

JSH2014の主たる目的は、高血圧の管理によってそれら脳新人など高血圧性合併症の発症予防、進展防止を図るための標準的な治療法を提示することである。

 

とされています。

 

つまり、

高血圧は血管が詰まったり、破れたりする病気や、心臓に負担をかける病気などの原因となるから、それらの病気を予防するために管理しましょう

ということになります。

 

2.高血圧治療の対象

 

JSH2014によると、

高血圧管理の対象は140/90mmHg以上の高血圧患者であり、脳卒中、心臓病や、腎不全発症リスクが高い病態である糖尿病、蛋白尿陽性の慢性腎臓病(CKD)を合併した患者では130/80mmHg以上が治療対象となる。

メタボリックシンドローム合併例では、130-139/85-89mmHgの正常高値血圧者も生活習慣修正の対象となる。

 

とされています。

 

つまり、

一般的に高血圧とは、140/90mmHg以上とされ、別の病気を持っている方は、もう少し低い値で管理することが望ましいですよ、ということになります。

 

2010年のデータ(NIPPON DATA2010)では、

この高血圧の基準で、なんと4300万人もの方が対象となると試算されています。

おそらく現在はもっと多くの方が対象となっていると予想されます。

 

3.高血圧がもたらすリスク

 

約7万人を対象とした研究のデータ(EPOCH-JAPAN)を解析した結果、血圧が高いほど心血管病死亡リスク(脳卒中や心疾患によって死亡するリスク)が高いということが導き出されています。

この傾向は、40-64歳、65-74歳、75-89歳の年齢層のいずれにおいても認められているのですが、特に40-64歳の中年者層で強く認められています。

 

JSH2014によると、同じような結果が、全脳卒中死亡、脳梗塞死亡、脳出血死亡、冠動脈疾患死亡を個別にみても認められ、特に脳出血死亡でその傾向が強く出ているそうです。

 

強い水の流れ(高血圧)で壁(血管)にぶつかるとそこが削れやすくなる(破れやすくなる)というイメージを持つと、高血圧と脳出血死亡との関連が強く出そうだなということが何となくわかりそうですね。

 

その他にも、高血圧が慢性腎臓病(CKD)や末期腎障害の発症リスクを高めたり、血管性の認知症発症リスクを高めたりすることが報告されています。

 

高血圧に加えて、喫煙や糖尿病など別の疾患を合併している方は上記のリスクがより高まることが報告されているため注意が必要です。

 

ざっくりとまとめると、

高血圧は死亡につながる疾患との関連が認められていて、その傾向は年齢が若くなるほど強く認められているので、40代以降で血圧が高い方は特に注意が必要となってきます。

 

今、20代や30代の方でも血圧が高い方がみえます。

JSH2014では、データが記載されていませんでしたが、

おそらく若いほどリスクが高まる傾向があると考えられるので、若いから大丈夫という考えは改めたほうが良さそうですね。

 

4.高血圧に関係があると言われているもの

 

①食塩摂取量

 

高血圧と食塩摂取との関係については様々な意見があるので、今後このブログでまとめていきたいと考えています。

 

今回はJSH2014に基づいて記事を書いているので、それを紹介したいと思います。

 

食塩摂取量の基準は、どんどん厳しくなっています。目標値を載せておきますので、参考にしてみてください。

 

厚生労働省の1日摂取目標値

男性: 8g、 女性: 7g

 

高血圧学会の推奨値

1日6g未満

 

腎臓病患者の1日摂取量の目安

3~6g

 

世界保健機関(WHO)の1日摂取量の目標値

5g未満

 

平成27年の厚生労働省の「国民健康・栄養調査」の結果では、

男性:11.0g、女性:9.2gで、食塩摂取量の平均は10.0gとなっているので、

目標値には至っていないのが現状です。

 

ちなみに、WHOの基準がどの程度かというと、

 

お味噌汁 2.2g/杯

納豆 0.6g/パック

梅干し 0.5~2g/一粒(20g程度)

 

くらいなので、

お味噌汁を2杯飲んで、納豆か梅干しを食べたら、

だいたい5gくらいになってしまうということになります。

 

かなり厳しい目標値であることがわかりますね。

 

今はほとんどの食品に成分表示がされていて、そこに食塩相当量という表記もあります。

ナトリウム量というので表記されていることも多いので、換算式も付けておきますね。

 

ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

 

なかなか覚えにくいので、こちらがいいかも。

 

食塩相当量(1g)=ナトリウム量(393mg)

 

だから、もっとざっくりと、

 

食塩相当量(1g)=ナトリウム量(約400mg)

 

食塩の摂取量を気にされている方は、

一番下の換算式を覚えておくと便利だと思います。

 

食塩に限らず、成分表示を気にする癖をつけることは、

非常に大切です。

 

②肥満とメタボ

 

日本は、肥満の比較的少ない国でしたが、特に男性で肥満者(BMI:25kg/m2以上)の割合が増加しており、

平成27年の国民健康・栄養調査によると、

20-60歳代の肥満者割合

男性:31.6%

女性:20.5%

という結果が出ています。

BMI(Body Mass Index)とは、

体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数である。

とされ、

体重(kg)を身長(m)の2乗でわることによって算出されます。

「ウィキペディア」より

 

また、NIPPON DATAにおける1980年から2010年の30年間の推移分析の結果、

高血圧に対する肥満の寄与割合

男性:  11%   →   27%

女性:  19%   →   26%

で、かなり増加していることがわかります。

このことから、

肥満と高血圧には相関関係があることが示唆されています。

 

まとめ

 

今回は、高血圧がどうしていけないのかについてまとめてみました。

 

高血圧は、脳卒中などを発生させるリスクを高めるので、

自覚症状がないからといって、ほかっておくのは危険です。

 

高血圧が関係して脳卒中などが発症するリスクは、

高齢者よりもむしろ若年者や中年者のほうが高いことが示唆されています。

若いから無理をしても大丈夫という考えは見直しましょう。

 

高血圧には、食事や生活などの生活習慣が大きく関わっています。

1に食事、2に運動と言われるように、

まずは一つずつ生活習慣を見直していきましょう。

 

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